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ロダンとカリエール

国立西洋美術館の企画展。
きょうは何故か常設展示が無料だったので
人ごみを恐れましたが
意外にひとが少なく展示をゆっくりと見ることができました。

ロダンはずっと否定していました。
彫刻をはじめたころ作風や思想の面で影響を受け過ぎ
足かせとなっていました。

歴史的には否定できるものではなく
もちろん現代の彫刻はロダンなしには語れません。

カリエールの本物を見たことが無いので見に行く
という偏屈な理由を自分に言い聞かせ
後輩と二人でみました。

昔はロダンの思想の面から入り、作品を見て
彫刻とはこういうものだという概念からはいりました。
無条件に崇拝していてロダンのテーマの1つである
ミューズのようでもありました。

10年経て頭が彫刻に対してクリアーになり
もしくはとても屈折し傲慢になったのかもしれませんが
見てみるとバラバラなフォルムが面白く
妙に太い腕や、どう考えても背骨が折れているようなフォルム
奇妙で、しかしドローイングはうまい。
当時の彫刻界との戦いと葛藤だったのでしょうか。


一点だけあったロッソのブロンズ作品にとても惹かれました。
ルオーはいつ見ても惹かれます。額もとてもいい。

by persona272005 | 2006-03-12 01:05  

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